先月記事にした『新しい音』。
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この頃はこの音に慣れていくしかないかな…
なんだか諦めモードのような感じでそんな風に思っていたけど、その後もっと凄い音が出るんじゃないか?!
そんな事を思った出来事があった。
そう思わせてくれた曲が映画『ゴジラ-1.0』のサントラ音楽で以前も紹介した曲。
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この曲を最初に聴いたスピーカーはJBLでした。
30cmのウーハーから出る低音に痺れたと思ったけど、TANNOYのスピーカーで聴いたらもっと低音が出ていて伸びのある低音でバスドラムの大太鼓の余韻が唸るような迫力でゴジラの雰囲気にピッタリでびっくりした。
JBLよりも遥かに小さい筐体なのになんでこんな低音が出るの???!!!
設定次第でJBLはさらにもっと迫力ある音が出るのでは?
そう思いJBLの設定を見直す事にしました。
設定の見直しと言っても LINN の Account Space Optimisation の Flat Frequency Response (以下FFR)の数値の見直し。
Room Designs で部屋の間取りや家具などを細かく再現していくと音質がどんどん柔らかくなるような感じになり、自分の好みじゃない音質になりそうなので、ある程度部屋の再現をしたところで良しとしました。
これまであれこれFFRの数値を変えては試聴を繰り返しFFRの数値は54.5%で決定していたけど、これを思い切って45%にしてみた。
LINNの販売に力を入れている販売店(SOUND CREATE)のブログにFFRは40%以下がオススメのような事が書かれていたのを思い出した。
FFRの初期値が80%なので80%から始まり徐々に数値を下げて演算&試聴してを繰り返し、50%の数値に近くなるにつれ低音が出過ぎるようになっていて、50%以下は低音が出過ぎてもっさりした音になると思い、50%以下は低音が強調された好みの音じゃなくなると思っていたので50%以上の数値で好みの音を探していた。
これを思い切って45%にして試聴してみたら”なんという事でしょう!”低音は強調されるけど中高音もきれいに出て音が明瞭になり、低音は増したけど音がとてもクリアになった。
これにはちょっとビックリでした。
ゴジラ-1.0のサントラの中から Godzilla-1.0 Godzilla Suite II を試聴。
まだTANNOYの方が迫力ある低音なので、徐々にFFRの数値を下げて試聴を繰り返し、FFR17%の時にやっとTANNOYよりも低音の迫力が出てきた。
もう一声と思い15%に設定して試聴…
バスドラムの大太鼓が”ドンドン”と鳴ったあとの低音の余韻がうねるように響き迫力満点!ビックリたまげました。
この低音の迫力って今まで聴いた事のない音だったけど、低音ばかり強調された音になっても困るので別の曲を試聴。
以前低音が軽いと思った ボビー・ブラウン の Don't Be Cruel を試聴。
しっかりと低音が出ていて中高音も伸びがあり音がかなりクリア。
そして何よりも音の出方にスピード感があり引き締まった音で心地良い。
昔聴いていた頃をなぜか懐かしく思い出した。
次は以前聴いた時は低音の鳴り方がちょうど良かったと思った ニューヨーク・ヴォイセス の That's the Way of the World を試聴。
低音が出過ぎなどもなく、ヴォーカルの迫力が凄くなり、同じようにスピード感が増し昔 BlueNote東京 で観たライブの迫力を思い出した。
ヴォーカルで演奏がアコースティックな感じはどうだろうと思い エルトン・ジョン の Your Song を試聴。
低音がもたついてダボダボした音になるのでは?!
そう思ったけど、以前聴いた時よりも各楽器の音がかなりリアルで迫力があり、たぶんウッドベースだと思うけど、このベースの音がとても良かった。
アカペラはどうかと ペンタトニックス の Halleluiah を試聴。
これ聴いてビックリたまげました。
ベースヴォーカルの声(超低音)が物凄く響き、とにかく低音の声が美しい。
この曲こんな音で今まで聴いた事がなかったのでかなり衝撃でした。
これ聴いてからヴォーカル中心に試聴。
古い音源も迫力があり、この辺りの音源だともうJBLの真骨頂でやっぱりJBL凄いなと再認識させられました。
そうだ!と思い、ここで日本人シンガーを試聴。
録音も良くて ちあきなおみ の歌声が包み込むような感じで柔らかさもあるけど、しっかりとしたトーンでとても心地良い雰囲気。
バックの演奏もとても良い感じに聴かせてくれ、ちあきなおみの歌唱力を再認識でした。
もうこの辺りまで聴いてJBLから出てくる音に夢中になってました。
FFRの値を15%にして試聴できたのが6月14日、大音量で聴く事ができるのは土、日曜日の昼間しかないのでまだしっかりと試聴はできていないけどほぼ設定はこれで良さそう。
ボリュームレベルは55~60の間で試聴。
ただちょっと音がばらける感じがして後々聴き疲れになってきそうな気もするのでもう少し試聴が必要な感じ。
その他試聴した曲は以下になります。
曲はCDからリッピングまたは iTunes store から購入したものをNASで再生。
どの曲も今まで聴いた音よりも骨格がしっかりした感じでとても迫力がありクリア。
35年以上も聴いているスピーカーなのにこんな音が出るの!!!
と新たな発見があり驚きでした。
そしてTANNOYの時にも感じた低音がかなり美しく迫力ある低音の鳴り方になった。
JBLって会社があるウェストコーストの天気のようなカラッとした音で明るく引き締まった音と思っていたけど、こんなに美しい低音を聴かせてくれるんだと35年以上経って新たな発見でした。
これは Selekt DSM-KA のおかげですね。
ただこの中で唯一不満なのはチャック・ローブの曲、ギターの音がかなり重たく聴こえるようになってしまった。
もしかしたら本来このような音なのかもしれないけど、もう少し軽い感じの以前の音の方が良かった。
クラシック音楽は設定を変えてもTANNOYにはまったく歯が立たずなので、クラシック音楽はTANNOYに任せる事にしました。
オーディオ機器もジャンルの向き不向きがあるんですよね。
それでもとりあえずはこれで”新しい音”がひとまず完成した。
実はこの記事一カ月ほどかけて書き上げようと思い、時間がある時に少しずつ書き始め、 ”下書きを更新する” を使いながら少し書いては保存しながら書いてました。
6月23日の日曜日、オーディオの修理をやっている友人から
“LINNの営業さんからUtopik電源の入荷連絡あり”
”都合の良い時に交換に伺うので連絡ちょーだい”
とメールが…
やっとJBLの音が決まってきたのでもう少しこの音を聴いておきたいと思いながらも、これよりもっと音が良くなるなんて!!!
そんな思いが交差して30日の日曜日にLINNの営業さんと友人がSelekt DSM-KAの電源部の交換に来てくれる事になりました。
そんな事で上で挙げた曲を日曜日までJBLでずーっと聴いて耳を今の音に慣らす事にしました。
平日は音量上げれないのが残念。
LINN Selekt DSM-KA 電源部をアップグレードしたらどんな音になるのでしょうか。
LINNの営業さんは期待してと言っているそうです。
忙しい中わざわざ来訪してくれるなんてとっても申し訳ないです。
LINN Account Space Optimisation ですが、詳しい日本語のマニュアルがありません。
またユーザーがブログなどで詳しい情報をネットに投稿している事もほとんどありません。
なので設定に苦労するかもしれません。
ぼくがとっても参考になったのは上記で挙げた『SOUND CREATE』さんのブログ。
これほんとに参考になりありがたかったです。
この場をおかりして感謝申し上げます。
SOUND CREATEさんのブログは更新も頻繁にあるのでオーディオに興味のある方は見応えあって面白いと思います。
・SOUND CREATE
2019年2月5日撮影
EF35mm F1.4L II USM
絞り値:f/2.8
露出補正:-2 1/3
ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)
高輝度側・階調優先:しない
ISO:1250(オート)
AFモード:ワンショット AF
測距エリア選択モード:ライブ多点AF
現像ソフト:Digital Photo Professional 4
編集ソフト:Luminar Neo