LINN Selekt DSM-KA の電源部を Utopik電源 に交換してもらった時、交換しに来てくれたLINNの営業さんから Space Optimization の部屋の設定は ”できるだけ詳細に部屋を再現した方が良い” と言われた事が頭に残り、翌日から部屋を詳細に作り直す作業を開始。
最初は防湿庫やPC机を置いたりして TANNOY Autograph mini/GR 用の部屋を作成し演算。
TANNOY用の設定を変更した時に試聴用としている五嶋みどりのチャイコンで試聴。
ビックリたまげました！
聴いた瞬間 ”TANNOYが化けた！” そう思いました。
目の前にオーケストラのステージが現れ、各楽器が鳴っている位置がわかるような感じで個々の楽器が鳴り、音が横に広がりさらに奥行き感が強調される鳴り方で今まで設定した時とは音の鳴る空間が別次元でかなり驚きました。
”コンサートホールを我が家に” まさにAutograph mini/GRのキャッチーコピーだと思いました。
ただ今までより少し低音が不足気味な感じがしたけどとにかく別次元の鳴り方になり、今までで一番Space Optimizationの設定の変化を感じました。
そんな事で部屋に設置してある凹凸物をもっと詳細に再現しようと、エアコンやオーディオラックに載せてあるテレビやPC机にあるタワーPC、照明器具のシーリングライトなど、さらに壁の材質も細かく変更して間取りは今までと同じだけど壁や天井、オーディオラックの正面のガラス扉、TVのパネル面はガラスなどなど、細かく材質を変更して Room Designs を一新しました。
実際はタワーPCは2台あるけどSpace Optimizationの機能上1台しか設置できなく残念。
それでも動かさない家具や物など細かく再現しました。
PCモニターも機能上再現できなかった。
TANNOYスピーカー用の Room Designs はTANNOYのスタンドになっている JBL のスピーカーも置き物として再現しました。
演算して試聴の結果、化けた雰囲気は残しつつも音がまとまった感じの鳴り方になりました。
各楽器の音が空間に浮いて鳴っている感じは残しつつも音のキツさなどなく今までよりも音量を上げてもうるさく感じなく聴き疲れしない。
音質は Utopik電源 にしたので音域が広くマイルドだけど重厚な感じ、でもやはりもう少し低音が出た方が良いかなと思い、 Flat Frequency Response の設定を8から7.5に変更。
ある程度満足できる音質なのでTANNOYはこの設定で聴いていく事にしました。
7月21日、富士山静岡交響楽団の定期演奏会へ行って来ました。
プログラムはTANNOYの調整用に聴いているチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトのチャイコンとショスタコーヴィチの交響曲第5番。
チャイコンの演奏が始まってすぐに”家のオーディオで聴いている空間の鳴り方と一緒だ！”と思い、調整が良い感じにできていると思い嬉しかった。
でも演奏が続き重厚さが増してきたらその思いは一蹴されました。
やっぱり生のオーケストラは凄いですね。
でもある程度良い感じに家のオーディオは鳴っていると感じられたので良かった。
Utopik電源の交換前に物凄い音が出るようになったJBLは、残念ながらこの時の音は出なくなってしまい設定を考え直す事にしました。
TANNOYは1年ほどと使用期間が短いせいか出てくる音にすぐ納得できる感じ。
JBLの方は35年以上と長い間聴いてきたせいか耳が敏感なのか以前の音が忘れられないのか、納得できる音質の設定が難しいけど、そこそこ納得できる音が出始め現在耳の慣らし中。
JBLのセッティングは後日掲載予定。
それにしてもSpace Optimizationの設定でこれだけ音が鳴る空間表現が変わるなんて凄いです。
この機能ってLINN製品の一部なのに、使い方のマニュアルがないってのが信じられないけど、元々LINN製品はマニュアルがないのでLINNマニアの人はマニュアルがなくても納得しちゃうのかなって思いました。
Space Optimizationの設定を熟知している販売店から購入しないと性能を引き出すことができなく勿体ないですね。
部屋の作り方など慣れれば簡単だけど、英語だし最初はとっつき難いので、使い方や設定を熟知している販売店は少なそうに思えました。
