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LINN Selekt DSM-KA 購入から一カ月経過

LINN Selekt DSM-KA を購入して約一カ月経過、 Account Space Optimisation(以下Optimization) の設定もほぼ決まり毎日楽しく聴いているので簡単に感想を綴ろうと思います。
昨年 TANNOY Autograph mini/GR を追加購入してからほとんどこのスピーカーで聴いてます。
このスピーカーはクラシック音楽が気持ち良く鳴ってくれるため、最近はクラシック音楽をメインに聴くようになったのでクラシック音楽を聴いた感想がメインになりあくまでもぼく個人の感想です。

スピーカーはTANNOY Autograph mini/GR、JBL 4312AW、音源はCDを dBpoweramp で Wave 176.4kHz 24bit でリッピングまたは iTunes store で購入した Apple Lossless 、e-onkyo music で購入したハイレゾ音源でいずれも NAS で LINN アプリでの再生になります。

まず、一言で表現すると凄い!この一言に尽きます。
以前所有していた MAJIK DSM/4 との比較ではもう次元が違います。
MAJIK DSM/4を購入してから音はきれいだけど物足りなさがずっとあり、Optimisationを適用して聴いてました。
これを適用しないとしっくりこない音でした。
Selekt DSM-KAでは最初はOptimisationは適用せず、適用すると音がこじんまりとしちゃう感じで、適用しない方が空間の広がりや音質の深さや余韻が凄いため素の状態で聴いていたけど、聴いていると少し聴き疲れもしてきたためOptimisationを適用してある程度好みの音を探して設定して聴いています。

MAJIK DSM/4がフリーズして修理の間、デモ機の Selekt DSM-SA を借りて初めて聴いた時はもうMAJIK DSM/4には戻れないと即思うくらいでした。
聴くたびに”ワクワク”して、35年以上前に macintosh のプリ&パワーアンプを購入して、今も所有するJBLのスピーカーで音楽を聴いた時にワクワクして心躍った事を想い出すくらいワクワクしました。
MAJIK DSM/4にあった物足りなさは一切なし。
スタンダードDAC から Katalyst DACDACを変更してもその差は歴然で”DACが違うとこんなに変わるものなのか”と驚きさらに次元が上がりました。
Selekt DSM-SAでも空間の広がりと音の余韻がとにかく素晴らしくたまげたけど、Katalyst DACに変更してSelekt DSM-KAになるとさらに空間が広がり、音がかなり精巧で立体的になりとにかく低音が美しい。
引き締まった低音の音などは今まで感じた事はあるけど、”低音が美しい”なんて今まで一度も思った事がなく、低音の音と余韻がとにかく美しい。
そして以前の記事に書いた設置後のストリングスの音の違和感は、今までは弦楽器が合わさりストリングスの音として聴こえていたストリングの音が、Katalyst DACにしたらストリングスのバイオリンやビオラやチェロなど、個々の楽器の音が聴こえて二重や三重にダブって聴こえている事に気が付いた時は鳥肌が立ち、この機器は”バケモノ”かと思ったくらいでした。
個々の楽器の音が聴こえているとわかってからは違和感は全くなくなり、今まで聴こえなかったチェロやコントラバスなどの低音の音がとても美しく感じるようになった。
それと弦楽器の弦を弾いて弾くピチカートの音がとても深く心地よく聴こえる。
管楽器の鳴り方もとてもリアルな感じで、吹く息遣いまで聴こえてくるような感じで音のヌケがとても良く今までとは全く違う鳴り方になった。
打楽器などもティンパニーやバスドラムの音がとても良く、太鼓のような力強さの他金属的な響きも感じるようになり、迫力や深みも増してとても良いです。
とにかく個々の楽器の音がとってもクリアで立体的に聴こえ、”ここではコントラバスがこんな演奏していたんだ”と新たな発見があったりと聴いていてとても楽しい。
個々の音が聴こえるからとバランスが悪いなどの事もなく、広がった空間に気持ち良く音楽を聴かせてくれます。
見た目は天板にダイヤルが設置されLEDで発光してMAJIK DSM/4よりも良くなり、電源が入っているのかすぐにわかるようになった。
MAJIK DSM/4はパネルの表示が消えると電源が入っているのか全くわからない状態でした。
Selekt DSM-KAにして良いこと尽くしで不満は一切ないけどあえて不満を言うと、MAJIK DSM/4と同じでディスプレイがアクリルパネルで安っぽくて傷がつきやすい点でしょうか。
できればガラスなどにして欲しい。
それとラックに設置してあるため背面にある電源スイッチに手が届きにくい。
リモコンの電源ボタンでオフにしてスリープ状態にしても発熱がそこそこあり、ラックの中がけっこう温かくなるため背面のスイッチをオフにして完全に電源を切るようにしているので、ラックに設置してある背面に手を伸ばして電源のオンオフがちょっと大変。
そのくらいでしょうか…

以下は個々の音源を聴いた感想になります。
TANNOYクラシック音楽がメイン、JBLはロックやジャズ、電子楽器多用な音楽などがメイン。

TANNOY Autograph mini/GRで聴く


五嶋みどりベルリンフィルチャイコフスキー
CDをリッピングして聴いてますが、MAJIK DSM/4では五嶋みどりのバイオリンの音が繊細&艶やかで良かったけど、第一楽章のソロの部分では音が小さく聴こえボリュームレベルは70以上で聴いていたけど、Selekt DSM-KAではボリュームレベルは65でも良く聴こえ、さらにオーケストラの音がかなり良くなり低音の余韻が素晴らしい。
Selekt DSM-KAを購入してからはほぼ毎日聴いていて、セッティングを変更した時の試聴用の音源としても聴いてます。

 


映画のだめカンタービレのサントラのCDをリッピング
初めて聴いた時はまだmcintoshのプリ&パワーアンプJBLのスピーカーだったけど、この曲に関しては録音が良いのかエンジニアの腕が凄いのか、音が湧き出てくるように感じ初めて聴いた時はびっくりした。
MAJIK DSM/4&Autograph mini/GRにしてからは湧き出てくるような音質はさらに凄くなり驚いた。
とにかく音が沸いてたたみ掛けるように出てくる感じで迫力がありちょっと不思議な感じ。
Selekt DSM-SAを借りて聴いた時は、音の広がりは良くなったが湧き出てたたみ掛けるような感じはなくなり残念だった。
Selekt DSM-KAになると音の広がりがさらに良くなり、音の出方がすさまじく、沸き放題たたみ掛け放題、さらに音が降ってくるような感覚で感動して涙が出てくるくらい感激して初めてSelekt DSM-KAで聴いた時は、長い間聴いている音源なのにびっくりたまげました。
今はOptimisationを適用しているので音がまとまり降ってくる感覚はなくなりました。
ペクジュヤンのバイオリンも迫力あり。
音質に関しては凄い音源です。

 


ラフマニノフのピアノコンチェルト2番のCDをリッピング
第二楽章が好きで、ピアノをメインに聴きたい時はこの音源を聴いてます。
エレーヌ・グリモーのピアノの音がかなり響くようになった。

 


ラフマニノフのピアノコンチェルト2番のCDをリッピング
上で紹介したエレーヌ・グリモーの音源はピアノの音がよく聴こえ、ピアノをメインに聴きたい時に聴いているけど、この音源は演奏の全体的な雰囲気が好きでラフマニノフのピアノコンチェルト2番を聴きたくなったらこの音源を聴いてます。
残響音があり、Selekt DSM-SAにしたらちょっと迫力に欠ける感じになり、Selekt DSM-KAでOptimizationを適用したらオーケストラの音がかなり良くなり雰囲気も良くなった。

 


iTunes storeで購入。
Selekt DSM-KAで聴くようになったら、チャック・ローブのギターの音が、ギターアンプから直に鳴っているような音に感じ驚きました。
Optimization適用後はギターアンプから鳴っているような感覚はなくなりました。
JBLで聴くとドラムのライドシンバルの音がとてもリアルで気持ちいい。

 


TVドラマ春になったらのサントラのCDをリッピング
録音も良い感じでピアノの音がかなりリアルで心地よく聴こえる。
JBLで聴いた方が好みかな。

 


e-onkyo musicで購入。
ボーカルもアコースティックな感じだとTANNOYでも十分リアルな感じで聴け迫力があります。
ただこの曲の感じはJBLの方が良い感じで聴かせてくれます。
Selekt DSM-KAにしてからギターの弦が擦れるフィンガーノイズがさらに強くなりちょっと煩い。

 


iTunes storeで購入。
この辺りでもTANNOYでも十分聴き応えがあるけど、やはりJBLの方が生々しい音を聴かせてくれる。
やっぱりJBLですね。
Selekt DSM-KAになってからはボーカルに力強さが感じられるようになった。

 


iTunes storeで購入。
変わりどころで、TANNOYだと空間の広がりが出て雰囲気が良いです。
昔アラスカのデナリ山の麓の凍った湖の雪原で、オーロラが出現するのを狼の遠吠えを聴きながら待っていた時を思い出させてくれました。
Selekt DSM-KAではギターの音が力強くなった。
でもスピーカーの影響がかなり感じられる音源です。

JBL 4312AWで聴く


映画君がいた夏(Stealing Home)のサントラのCDをリッピング
電子楽器が多用される音楽はJBLの方が良いけど、TANNOYでも良い感じに鳴ってくれる。
JBLで聴くと今まで聴こえていなかったベース音の音が聴こえた。
デイヴィッド・フォスターの曲は40年以上前から聴いてます。

 


CDをリッピング
とっても久しぶりに聴いた。
昔聴いていた音は忘れてしまったが、違和感なくちょっと低音が軽いかな…って思うけど、引き締まった低音が良いですね。

 


CDをリッピング
これも久しぶりに聴いた。この曲は低音の鳴り方はちょうど良い感じ。
昔Blue Note 東京のライブへ行った時のオープニングの1曲目がこの曲で、歌い始めた途端に圧倒された事を今でもよく覚えてる。
クリスマスの時期によく来日してBlue Note 東京でライブをおこなっていたので毎年行っていた。

TANNOYではクラシック音楽の場合空間が広がり楽器の細かい音までよく聴こえるようになりました。
TANNOYを購入時、あと10万円安ければいいのに…と思ったけど、これだけアンプやDACの違いを明確に、さらに気持ち良いくらい空間を広げて鳴らしてくれ、小さい筐体なのにとても懐の深さを感じ、このスピーカーの良さを再発見する事ができ高いと思った価格も仕方ないかなと思えるくらいです。
JBLはほぼ一年ぶりにじっくり鳴らして聴いたけど、迫力ある音で聴かせてくれ、ここの部分こんな楽器の音が出ていたんだと新たな発見もあったりと、個々の音がクリアに聴こえる感じでした。
それとやっぱりJBLはいいなと再認識しました。
両スピーカーでも音の解像度はかなり上がり、個々の音の粒立ちが良く立体感が出てかなりクリアに聴こえる。
スタンダードDACとKatalyst DACの両方を自室で所有するスピーカーで試聴する事ができ、DACによって音質がかなり変わる事もわかり、そんな経験ができて幸運でした。
ちなみにストリーミングサービスでの音楽再生は聞き流す時くらいしか利用しません。
音が前に出てこない感じでダイレクト感がなく聴こえます。
できれば良い音で聴きたいのでCDやリッピング、ダウンロードした音源で聴いてます。
利用しているストリーミングサービスは”Radio Tunes”でiPadにアプリを入れてフリーで利用。
Selekt DSM-KAとはBluetoothで接続。
無料で色んなジャンルが聴けるのが気に入ってます。

www.radiotunes.com
土曜日午前9時から NHK-FM で放送している 世界の快適音楽セレクション は放送中車を運転している事がほとんどなので運転中は聴いてる。
色んなジャンルの音楽を紹介&解説してとても勉強になり新しい発見があったりする。

www.nhk.jp

いつになるのかわからないけど、電源部を Utopik電源 に無償でアップグレードして頂けるとの事なので、さらに音質が良くなりそうでとっても楽しみです。